10月に「東京科学大」に統合する東京医科歯科大の田中雄二郎学長と東京工業大の益一哉学長が25日、朝日新聞のインタビューに応じた。世界最先端の研究をめざす上で「異分野融合は必須」と強調。将来は1人で医歯系と理工系の両方の学位を取得できる課程をつくることも検討するなど「不連続な変化に挑戦する」と語った。
科学大は米マサチューセッツ工科大(MIT)や英インペリアル・カレッジ・ロンドンなど世界最高峰の理系大学を目標とする。医歯系や理工系に加え、情報学や人文社会科学を融合させることで、新しい学問領域を開く「コンバージェンス・サイエンス」の実現をめざしている。
益学長は「最先端の研究では異分野を融合することが必須だ。多様な考えを持った研究者が集まることが、一番確実にイノベーションを起こすことにつながる。東工大、医科歯科大のトップ研究者が集まる場を設ければセレンディピティー(予想外の発見)が出ないわけがない」と話した。
すでに、眼球の動きを計測し…